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荒谷集落、京島文化祭で物産展を開催! [11/15/07]

11月11日、東京都墨田区京島地区の「京島文化祭」に、川口町荒谷地区の皆さんが参加した。京島地区と荒谷地区の交流は、今年7月に京島のみなさんが、中越の視察に訪れ、荒谷を訪れたことからはじまった。そして今回、京島のみなさんが、京島文化祭で荒谷の物産展をしてもらえないか、という案内をしていただいた。


荒谷地区は、これまで地元のものを販売するということはしたことがなかったが、大根やカブなどの季節の野菜、柿、花、錦鯉の稚魚の販売、また見世物としての錦鯉を持っていった。またこの日のために、準備したおそろいの緑色のオリジナルウィンドブレーカーを来て、マイクロバスで京島に向かった。マイクロバスは、半分物産で埋まり、残り半分に18人がぎゅうぎゅうに詰まった。朝10時から文化祭がはじまるため、6時には荒谷を出た。



京島に着いたのは、ちょっと遅れて10時ちょっと過ぎ。会場に着くと既に、多くの人たちが荒谷集落物産展を待ちかねて待っていた。開店の準備を始める暇もなく、「これはどうやって食べるの?」「これは何?」と色んな質問を受けながら、どんどん物を売っていく。開始30分ほどで、持って行ったものの8割がたが売れてしまった。京島の皆さんは、この日のために、「せっかく荒谷のみなさんが来てくださるのだから」とチラシを作って様々なところに配っていただいていた。商店街の中を歩けば、チラシが色んなところに貼ってある。また地元ケーブルテレビでも宣伝をしてくださっていた。



また、錦鯉も多くの人たちを集めた。はじめて見る大きく立派な錦鯉に大人も子どもも魅了された。「これより、こっちのほうがいい」「いやこっちの方がいい」と皆それぞれに、品評会をはじめる。それに対して、荒谷の方々が、「こっちのこの模様が・・・」と解説をはじめる。またそれに合わせてもってきた錦鯉の稚魚も人気を集めた。



お昼は、京島のみなさんに準備をしていただいた。まちづくり協議会の女性部のみなさんが、朝から準備をしていただいていた。昼食とともに、地元の日本酒も出していただいた。午後は、物産展が落ち着いたため、町の中をゆっくりまわってみた。京島の町は、まさに「三丁目の夕日」のような、昔懐かしい町並みが残っている。長屋があったり、商店街のお店も、コッペパン屋さんや、小さな総菜屋さん、立ち飲み屋さんがいっぱいある。歩いているだけで楽しい。その反面、古い家が残っており、家が全部くっついて建っている、また道が細く車が入れない路地がいっぱいある。京島まちづくり協議会のみなさんは、阪神淡路大震災を見て、災害が起こったらこの町はどうなってしまうのか、という危機感から防災のまちづくりをはじめていた。よく見ると、町のあちこちに防火水槽が細かく設置してあったり、どうにも危険な場所は、道路を拡幅するなどの取組みを行っている。まちづくり協議会はこのようなまちづくりの活動をもう20年もやっている。文化祭の会場では、「グララン」という、地震の怖さを知ってもらうために地元の町工場で作った、地震の揺れを体験する機械が展示してあった。荒谷の皆さんも、「震度7はもっと揺れるぞ」と言いながらも、「揺れや音はリアル」だと感心していた。



京島文化祭は、午後4時までだったが、3時には持っていた物産はきれいさっぱりなくなってしまった。午後から来た人たちは「遅かったか〜」「もうなくなったの?」とがっかりしていたが、「来年はもっといっぱい持ってきてね」と声をかけてくれた。







そして、わくわくドキドキの1日は終わった。帰り際には、「来年の春には、田植えツアーするから来てね」「これは毎年の恒例にしよう」など、先々の交流の計画で、皆盛り上がった。そして、翌日、マニュライフ生命保険株式会社に訪問する、荒谷の1名と、市民会議の2名を残して、マイクロバスで帰路についた。居残り組みは、その後反省会にも参加させていただき、夜の京島の街で飲み明かした。

京島は、古い町並みが残っているとはいえ、再開発の流れで、ちょっと道を挟めばすぐに、高層マンションが建っている。また数年後には、第2東京タワーが建つことも決まっている。京島の方が「みんなここは古い町並みが残っていていいところだと言うけど、実際には若い人なんて住みたがらないよ」と話す。中越でもまったく同じ言葉が聞こえる。どんどん大規模化、効率化が進む中で、京島の古い町並みも、荒谷など中山間地域も、いいところだと言われるが、現実は非常にきびしい。町並みはまったく違うが、置かれている境遇は非常に似通ったものだ。荒谷の方が「この町並みは、荒谷の棚田と一緒だよ」と言った言葉が印象的だ。

中越の人たちは、地震という経験から、地域を離れて感じたこと、多くの人との出会いで感じたことから、自分の地域を見直すということができた。京島の人たちも、古い町並みということで、注目を浴びて、色んな人が訪れるようになり、町を見直すということが起こったのではないだろう。そして、まちづくりで一定の成果をあげてきた。しかし、一方では、京島らしい町を残していくということは非常に困難な状況に年々なってきているのはたしかだ。京島まちづくりセンターの方が「長年やってきて、ちょっとマンネリ化が起きている」と話すのは、さらにその一歩先に進むことの困難さが伺える。中越も今、まさに起こっているこのエネルギーが社会を変えるところにつなげられるかが、非常に大切だということを感じる。

また京島の方がこんなことを話してくれた「実は今までの文化祭は、行政が主導となってやってきていて、今回が本当の意味で地域が主体となって行ったはじめての文化祭なんです。本当に大変だったけど、そのことにより若い人の参加も促すことができたし、荒谷の皆さんに来ていただくこともできた。それに荒谷のみなさんとお付き合いがはじまったことで、またまちづくり協議会も新しい刺激を受けることができた」と。長い活動の中で、どんなことがあったかはわからないが、またここで新鮮な空気が京島に入ったことにより、また人が、グループが活性化していっているようだ。

このことと言うのは、荒谷も同じだ。昨年の11月から活性化に向けた活動をはじめ、1年がたった。ここで京島というパートナーができて、親密な交流が進んできた。今回、物産展ということで、東京まで足を運び、また自分たちが作ったものがあれだけ喜ばれたという経験をした。京島のみなさんとのお付き合いが、荒谷のみなさんの刺激となり、計り知れない想像力を生んだのではないだろうか。これからは、来年の活動を考える時期になってくる。その中で、荒谷のみなさんがどんな発想をしてくるのかが非常に楽しみだ。


★京島地区まちづくり協議会HP

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